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タイトル |
クラインとウィニコット(クライントウィニコット) |
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本書では,クラインとウィニコットという子どもの臨床に関心を持つ人ならそれだけで興味深い理論を,『クライン派用語辞典』のヒンシェルウッドと『ウィニコット用語辞典』のエイブラムという,両派の第一人者が要領よく纏めているだけでなく,その違いをそれぞれの臨床的体験から徹底的に討論している。対話はメールによってなされているため,その場の雰囲気に流されず,相手の発言を十分に吟味した深き対話になっている。そのプロセスに沿って,二つの立場の違いを丁寧に追うことで,最終的には臨床場面で体験するような生の手応え,そして心の捉え方の核心に迫る緊張を体験できる。巻末に,両派間にありがちな神話と誤解,そして用語解説を収録。
日本語版のご挨拶
謝辞
筆者について
まえがき
略歴と年表
はじめに
第1部 基本原理
第1章 メラニー・クライン 第2章 ドナルド・ウィニコット 要約/対話
第2部 早期の心的発達
第3章 クライニアン・ベイビー 第4章 ウィニコッティアン・ベイビー 要約/対話
第3部 外的対象の役割
第5章 不安と幻想 第6章 環境と個人の組合せ 要約/対話
第4部 心的苦痛という精神分析的概念
第7章 メラニー・クラインと内的不安 第8章 ドナルド・ウィニコットの攻撃性の概念 要約/対話
第5部 実践と理論
第9章 誰の現実か,誰の経験か 第10章 抱えることと変容惹起的解釈 要約/対話
付録 神話と誤解
用語解説
あとがき
文献
監訳者の一人からのあとがき
監訳者あとがき
索引