ジョージ・メレディスは夏目漱石にも大きな影響を与え、漱石をして「.......メレディスの前にメレディスなく、これから後もおそらくメレディスは出まい」と言わせたほどのヴィクトリア朝時代の小説家・詩人である。その代表作には小説『エゴイスト』があり、『喜劇論』はメレディスの基本的な思想の集成と言える。本書はその「喜劇論」のおよそ70年ぶりの新訳刊行である。付録として『エゴイスト』の序章も訳出した。
まえがき
ジョージ・メレディス略伝
喜劇論ーー喜劇と喜劇精神の効用について
訳注
付録 『エゴイスト』序章
訳注・
解説 新しい読者の到来
あとがき (原 良 子)
人名・作品名索引