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タイトル |
フリートレイド・ネイション(フリートレイドネイション) |
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イギリス発祥の理念である「自由貿易」が、イギリスにおいて、大衆が主役となる文化の成長をいかに促したのか、そしてそれがいかに解体したのか、その歴史を物語として語る。今日の世界に浸透しているグローバリゼーションの初期段階である20世紀初頭、「自由貿易」は、経済的理念でありつつも大衆の心を掴み、イギリスという国のアイデンティティ形成に大きく寄与した。著者は「自由貿易」という経済的理念が、一般大衆の生活に入り込み、政治的に作用したその文化的光景をヴィヴィッドに描き出す。
序章 自由貿易と政治文化
第一部 自由貿易国民の成立
第一章 自由貿易の物語
第二章 パンとサーカス
第三章 グローバル化の不安
訳者あとがき(田中裕介)
第二部 解体
第四章 分裂する消費者
第五章 神の見える手
第六章 失われる利益
第七章 最後の日々