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タイトル |
十手長屋物語(一)(ジュッテナガヤモノガタリイチ) |
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ところは浅草、ぐずろ兵衛のあだ名で呼ばれる岡っ引き三代目・六兵衛に、損料屋の箱入り娘との縁談が舞い込んだ。同じころ、世話になっている北町奉行所の同心から、札差の放蕩息子を探し出し、灸を据えて欲しいとの依頼が入る。その札差から二百両の密通小判が盗まれたと聞いていた六兵衛は、すぐに動き出し…。藪医者に危な絵師、赤鰯の浪人に艶っぽい三味線師匠と、ひと癖ありそうな連中が集う「どろぼう長屋」で繰り広げられる、入り婿岡っ引きの活躍やいかに!?傑作捕物帳、装いを新たに刊行。