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タイトル |
体に悪い,悪くない,ホントはどっち?(カラダニワルイ ワルクナイ ホントハドッチ) |
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私たちの現代の生活は,科学によって支えられ,その知識に基づき作られた道具や,昔よりずっと長持ちするようになった食品で満ちあふれている.しかしこうも豊富にあるのに,私たちの「科学」の知識は乏しく,加工食品の原材料を見ては,そこに羅列するカタカナ語の文字数に頭を抱え,これらが自身の健康に害を与えるものではないかと怯えている.その一方で,嗜好品としてたばこを愛用したり,「天然」や「無農薬」と書いてあれば,ヒトにとって彼らが友好的で親愛なる善きサマリア人だと思って疑わない.しかし本当にそうだろうか? 本書は,科学を恐れすぎていて,しかし恐れ知らずでもある私たちを,ユーモアを交えながら時にシリアスかつ大胆に「科学の世界」へと連れて行ってくれるだろう.
まえがき
第I部 そもそもなぜこんなものが存在するのか
第1章 加工食品って、体に悪いんだよね?
第2章 人間を殺そうとする植物たち
第3章 人間の食料を食べたがる微生物たち
第II部 悪いっていうけど、どのくらい悪いの?
第4章 煙を吐く銃、あるいはそうとしか見えないものについて
第5章 日焼けで黒焦げ、あるいはそんな感じにも見えるものについて
第III部 チートスを食べていいのか悪いのか
第6章 コーヒーは生命の妙薬か、それとも悪魔の血か
第7章 関連性、あるいは数学の逆襲について
第8章 公共プールのにおいは何でできているのか?
第9章 ウサギ穴のその先の、不思議の国の栄養疫学戦争
第10章 結局、僕らはどうすればいいの?
エピローグ
付録
謝辞
出典
索引