子どもの発達に関する科学的知見と保育実践との繋がりを3部構成で論じる。第1部では発達理解の意義と文化や制度の子どもの発達への影響,第2部では最近の基礎研究の知見と日常生活での子どもの姿との関連,第3部では学び手としての乳幼児の特徴や個々の子がその子らしく生きることを支える保育のあり方をそれぞれ解説。
編集委員のことば
はじめに
第1部 発達を支える視点について
第1章 人としての発達を考える
1節 子どもの発達を理解することの意義
2節 子どもの発達と環境
3節 子ども観・保育観の働き
第2部 子どもの発達過程について
第2章 社会情動的発達
1節 人との関わりの基盤
2節 子ども同士の関わりの進展
3節 社会情動的発達を支える保育者の役割
第3章 身体機能と運動機能の発達
1節 身体的機能の発達
2節 運動機能の発達
3節 運動能力の個人差と環境による影響
4節 運動機能の発達と心理的発達との関連
第4章 認知の発達
1節 ピアジェ理論とその再検討
2節 世界づくりの開始ー認知発達の基盤
3節 世界づくりの展開ー身の回りの世界についての理解の構成
4節 園生活と認知発達
第5章 言語の発達
1節 言語発達の基礎ー人との関わりから育まれる言葉
2節 言語を使った世界の広がり
3節 児童期の生活や学習につながる言葉
第3部 子どもの学びと保育について
第6章 子どもの学びと保育
1節 乳幼児期の学びに関わる理論
2節 乳幼児期の学びの過程と特性
3節 乳幼児期の学びを支える保育
Column
1脳科学から教育を捉える
2動物飼育と子どもの社会情動的発達
3日本の子ども・青少年の身体活動の状況の評価
4幼児の選択的信頼
5生きる力につながる創造的思考
6堀合文子のことばから保育実践を学ぶ
引用(参考)文献
索引