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タイトル |
近代京都日本画史(キンダイキョウトニホンガシ) |
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本書は、幕末明治期から昭和戦後まもなくまでの近代京都における日本画の流れを概観する書籍である。
近年、近代京都日本画は多くの人の関心を集め、京都だけでなく各所で展覧会も開催されているが、一冊で近代京都日本画史を概観できるハンディな概説書がない。
そこで本書では、全体を6章で構成し、章のなかでは画家紹介とコラムのページを設け、近代京都日本画の流れを時代の変遷とともにたどれるようにしている。
画家紹介のページでは近代京都日本画史におけるきら星のような代表的画家約60名をピックアップし、シンプルに絵画作品に向き合えるよう、B5サイズの判型で、視点に収まりやすく、かつしっかりした大きさで掲載する。
また、当時の状況を説明するコラムページを加えることで理解を深めながら、珠玉の作品群を紹介する。
各章末には、理解をひろげるために「深く知りたい方への文献案内」のコーナーを設けるほか、同時期の東京日本画の動きを紹介する「同時代の美術界」のコーナーによって、広い視野から京都日本画の動きを理解する一助とする。
また、巻頭・巻末には「系図、関係図、年譜など」を掲載。
近代京都日本画の流れをこの一冊でわかりやすく案内するとともに、今後の近代京都日本画史研究への貴重な資料として広く活用されることを願う決定版。
1章 再興する京都画壇ー如雲社と画学校の時代ー
2章 栖鳳・春挙の登場ー「日本絵画の一大革命」-
3章 文展開幕ー台頭する新世代ー
4章 国展独立の新風ー「自由ノ創造ヲ生命トス」-
5章 花開く帝展モダニズムー京都画壇の昭和新時代ー
6章 戦争の時代を越えてー現代日本画の幕開けー