がんは、今もって仮説にすぎないーー
およそ30年前、がん医療の問題を提起し一大センセーションを巻き起こした『患者よ、がんと闘うな』。
この記念碑的名著は、無限増殖と転移を前提とした「がん細胞説」が欧米医学界で「がん幹細胞説」に取って代わられた現実を踏まえて、新たながんの定義に挑んだのではないかーー近藤誠博士の功績を踏まえ、がんという病気の本質に立ち返り、今も続く日本のがん医療を根本から問い直す。
日本のがん医療が世界から立ち遅れている理由とは?
第1章 がんの正体
第2章 腫瘍とがんをどう見分けているのか
第3章 西洋医療の根本的な問題
第4章 抗がん剤とは何か
第5章 余命宣告
第6章 がん幹細胞説
第7章 がんとコロナはよく似ている
第8章 『患者よ、がんと闘うな』の真相
第9章 白い虚像