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タイトル |
『ダフニスとクロエー』の世界像(ダフニストクロエーノセカイゾウ) |
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▼レスボス島の田園を舞台にした少年と少女の恋物語。
▼ミレーやシャガールの作品モデルとしても知られる古典文学の解説書。
ロンゴス作『ダフニスとクロエー』(2世紀末〜3世紀初め頃)は、オペラやバレエ音楽、またミレーをはじめとする多くの画家に題材とされたことで知られ、現代ではギリシア古典としての地位を確立している。本書では、一見すると素朴で単純な物語がいかに緻密に構成されたものであるのか、その奥深さを明らかにする。
はじめに
第1章 『ダフニスとクロエー』とは?
時代背景
舞台設定
序文の絵
第2章 前日譚・一年目の春〜夏(第1巻)
前日譚
一年目の春:恋の芽生え
一年目の夏:燃え上がる恋
ジュズカケバトの縁起譚
第3章 一年目の秋(第2巻)
海賊の襲来・ドルコーンの死
一年目の秋:恋とはどんなものかしら?
フィレータースの庭
メーテュムナ人の狼藉
シューリンクスの縁起譚
第4章 一年目の冬・二年目の春〜夏(第3巻)
一年目の冬:恋の停滞
二年目の春
リュカイニオンの性の手ほどき
エーコーの縁起譚
二年目の夏
求婚者たち
第5章 二年目の秋(第4巻)
二年目の秋
ディオニューソファネースの庭園
ダフニスとクロエーの認知
結婚
第6章 『ダフニスとクロエー』の世界像
田園と都市
自然(フュシス)(本性)と人工(テクネー)
二人の対称性
三つの縁起譚
おわりに
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