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タイトル |
柔肌くずし 蜜色大奥(ヤワハダクズシ ミツイロオオオク) |
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亡き父親の跡を継いで櫛職人になった信吉は、女に無垢な十七歳。
ある日信吉は、品物を納めている小間物屋「立花屋」の女将・千香に訳ありの仕事を頼まれた。
それは大奥女中が密かに使う張り形の注文だった。女知らずで尻込みする信吉だったが、
千香に男女の営みの手ほどきを受け、情交の喜びに目覚める。
信吉が自分の一物を模して作った張り形は評判がよく、
注文主である大奥女中の奈月やお付きの芙美は張り形に飽き足らず、
張り形の本物を持つ信吉に募る淫気をぶつけてくる始末。
男としての自信をつけた信吉は、思いを寄せる立花屋の娘・お里と結ばれるが、
そのお里がなんと大奥に奉公することになってしまい……。傑作長編時代小説。