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タイトル 混淆する戦前の映像文化(コンコウスルセンゼンノエイゾウブンカ)
著者名 福島可奈子(フクシマカナコ)
出版社名 思文閣出版
ジャンル エンタメ・ゲーム
isbnコード 9784784220465
書籍のサイズ 単行本
発売日 2022年12月28日頃
販売価格 9,900
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戦前の日本には、映画館以外の場所で利用された「非劇場型」の映像機器が多種多様に存在していた。ときに家庭の娯楽として、ときに学校や宗教施設で教育目的に受容されていたそれらは、今では衰退し忘れ去られて久しい。 本書では、その実態を掘り起こすため著者自身が十数年にわたって調査・分析し、撮影した明治〜昭和(戦前期)のスライドやフィルム、映写機器等の一次資料を豊富に組み込み、戦前期日本で幻燈や玩具映画、齣フィルム、小型映画などの雑多なメディアが入り混じりながら技術的・産業的に発展・回帰・衰退していくさまを明らかにする。 デジタル一元化の時代に、傍流として置いてきた「異形」の数々を拾い上げる「メディア考古学」的実践の書。 はじめに メディア考古学という方法 第1部 映像メディアの大衆化ー幻燈全盛の時代 第1章 社会教育ツールとしての幻燈ー鶴淵幻燈舗を中心に   1 国家教育と幻燈   2 通俗教育と鶴淵幻燈舗の事業 第2章 布教活動としての幻燈ー中島待乳と池田都楽を中心に   1 キリスト教幻燈と中島待乳   2 仏教幻燈と池田都楽 第3章 口演童話「お伽噺」と幻燈ー雑誌『少年世界』の幻燈利用   1 少年世界幻燈隊と鶴淵幻燈舗   2 少年幻燈隊の活動 第2部 子供たちの映像文化ー玩具映画全盛の時代 第4章 幻燈から活動写真のはざまー家庭用映像機器広告にみる混淆   1 幻燈から活動写真へー水平走行アニメーションを中心に   2 『少年世界』掲載の過渡的視覚玩具 第5章 視覚玩具文化とその流行   1 大阪花街の視覚メディア文化   2 齣フィルムの流行 第6章 玩具映画の産業構造   1 乱立する玩具映画会社   2 子供の玩具映画体験 第3部 アマチュア映画と教育映画のナショナリズムー小型映画全盛の時代 第7章 フランス小型映画の世界市場戦略と日本   1 フランスにおけるパテ・ベビー産業   2 日本における9ミリ半映画 第8章 混淆する小型映画の栄枯盛衰ー国家統制の陰   1 大阪ベビー・キネマ・クラブと大阪朝日新聞社   2 ホーム・ムービーズ・ライブラリーと大阪毎日新聞社 第9章 「教育映画」から「文化映画」、そして幻燈復活へ   1 「社会教育」映画から「学校教育」映画へ   2 戦時期統制下の幻燈復活 おわりに






 
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