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発達障害を人類学してみた(ハッタツショウガイヲジンルイガクシテミタ) |
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日本における発達障害とは? 発達障害はどこからやってきて,いま増えている(?)のか? 精神科医は何を思って診察しているのか? 子どもたちはどうやって過ごしている? 母親たちの苦悩とは? 学校・療育の先生はどこをみている? 発達障害の大人たちが感じていることは?
「発達障害」をとりまくあらゆる人々の言葉や経験が集まり,「人類学」の本になりました.
いつもとちょっと違う視点で,発達障害をみつめてみませんか?
発達障害を人類学してみた 目次
はじめに iii
序章 発達障害を人類学する、ということ 1
1 発達障害とは 2
2 発達障害はどこからやってきた? 9
3 発達障害を人類学する 14
4 調査者の立場性 19
5 本書の構成 24
第1章 「発達障害は増えているのか?」という問い 27
1 答えのない問い 30
2 可視化された障害:啓発団体などの立場 33
3 子どもとの関わり方を問題化するバックラッシュ 38
4 議論の争点 44
第2章 診断という不確かなモノ 53
1 発達障害の診断 55
2 医師にとってのわからなさ 59
3 診断の先にあるもの 67
4 ディスアビリティを診る 72
第3章 現場としての学校 77
1 はじまり 79
2 「違い」のマネジメント 81
3 学校生活の様子 86
4 自己肯定感 92
5 頑張りという美徳 96
6 発達障害のある先生たち 100
第4章 発達障害をもつ子どもの療育 105
1 療育とは 107
2 ひまわり教室にて 108
3 母親たちのケア 118
4 療育を考える 122
第5章 成人当事者 129
1 中途診断者としての成人当事者 131
2 成人当事者の発信活動 138
3 成人当事者の自助活動 144
第6章 複雑なアイデンティティ 151
1 ここにもあそこにも、発達障害 153
2 どのマイノリティ性を標ぼうするか、ということの先に 160
3 インターセクショナリティという概念 164
4 発達障害とインターセクショナリティ 167
おわりに 173
著者プロフィール 179