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タイトル |
南極のアデリーペンギン(ナンキョクノアデリーペンギン) |
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世界初のペンギン観察日誌
ペンギンは二千万年も前から南極大陸で生息しているが、人間によって観察されたのは、スコット探検隊に参加したレビックによる1911年のものがはじめてであった。南極探検から帰国後、レビックは自身の研究をAntarctic Penguinsとして一冊の本にまとめたが、当時の性道徳に反した部分は1915年に限定100部のパンフレットThe Sexual Habits of the Adelie Penguinとして発行し、その存在は2012年まで知られることはなかった。The Sexual Habits of the Adelie Penguinには、最近になって判明したと思われていたペンギンの性行動がすでに記述されており、その先駆性は現代のペンギン生物学者たちに衝撃を与えた。本書はそれらをまとめた、今なお古びることのないアデリーペンギンに関する最初で貴重な研究の成果である。