江戸時代、流刑地・八丈島よりさらに三百キロ南にある鳥島に、十数年おきに日本人漂流民が流れ着いた。
窮地に立たされた彼らの前に姿を現した洞窟。
そこには、歴代の漂流者が生きる術を記した書き置きが残されていたという。
その洞窟は、今もあるのか。
『ロビンソン漂流記』のモデルとなった漂流民の住居跡を発見し
世界に報じられた探検家が、鳥島を踏査。
漂流民たちの劇的な生涯に迫る壮大なノンフィクション。
・静岡の甚八、19 年3 ヶ月の漂流は、世界最長記録
・島に生息するアホウドリを一羽も殺さずに生きた者たち
・将軍・吉宗が、生還した漂流民を江戸城で歓待
・鳥島に漂流したジョン万次郎が生還後、また鳥島に向かった謎
・井伏鱒二、吉村昭らはなぜ鳥島漂流民を題材に小説を書いたか