子どもの語彙力を高めるには、「故事成語」がいちばん!
「五十歩百歩」「塞翁が馬」「君子は豹変す」「呉越同舟」……などの少し難しい漢字が使われる慣用句は、中国の故事・昔話などから出来たもので「故事成語」と呼ばれる。言葉の背景にあるエピソードが面白いので子どもにも覚えやすい。
たとえば「四面楚歌」という言葉は「孤立して誰も助けてくれない状況」を言うが、これは有名な項羽と劉邦の戦いの一節で、項羽が敵に取り巻かれて、自軍の楚の歌が四方から聞こえてきたために、もはやこれまでと思ったという話から来ている。「杞憂」という言葉は昔、杞という国の住人が空が落ちて来やしないかと恐れて、空ばかり眺めていたという故事から生まれた。
言葉の背景となっている故事を楽しい絵と齋藤先生による丁寧な解説で理解しやすいようにした、子どもの語彙力を高め、国語力をつけるための最適の絵入り解説書。