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全国鉄道事情大研究 東北・西部篇(ゼンコクテツドウジジョウダイケンキュウ トウホクセイブヘン) |
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東北の大動脈「東北新幹線」と、「山形・秋田新幹線」を徹底解説!
その他、JR奥羽本線、羽越本線などの幹線と東北の東西を結ぶ横断鉄道も完全分析!
各路線への提言のみならず東北旅行の指南書としても最適『全国鉄道事情大研究』全30巻、ここに完結!
『全国鉄道事情大研究』シリーズは、26年前に第1巻が刊行し、本書を以て全30巻で完結する。
数ある鉄道関係書の中でも、全国全路線を詳細に分析した書籍は本シリーズが最高水準を誇る。以下、著者からの辛口提言の一部を紹介。
・東北の鉄道の根幹は、何といってもJR東北新幹線。東北新幹線だけでも700kmを超える営業距離を有する。現在は北海道の新函館北斗が終点だが、2031年には札幌までの開通を見込んでいる。現在の課題としては、盛岡以北でも320キロ運転をして東京ー新函館北斗間4時間の壁を破ること。
・JR奥羽本線(福島ー秋田)を走る通称・山形新幹線は、福島ー米沢に新幹線規格の板谷峠をトンネルで貫通することで、大幅な時間短縮を図ることである。
・JR田沢湖線を走る通称・秋田新幹線は、田沢湖線区間ではE6系車両に車体傾斜システムが装備されているが、これを最大限に活用してカーブの通過速度を上げることである。
・東京から東武鉄道を経て会津地区を繋ぐ野岩鉄道と会津鉄道は、新宿始発の東武特急「リバティ」の気動車版で新宿からの直通運転を実現し、郡山経由のアクセスに対抗させよ。
・東北の鉄道路線の大半を占めるJR在来線や第三セクターについては、単線区間や閑散線区が非常に多く、鉄道会社や地域市町村が連携しながら抜本的な対策が必要だ。掲載路線を見回せば、JR磐越西線は高出力気動車のダイヤ設定で磐越自動車道に対抗することが必要だろう。
・現在災害で部分不通のJR只見線は、たとえ不通区間が復旧しても1日3往復では公共交通機関として機能しないので、増発して観光路線にも活路を見出すべきであろう。
・日本海側の大幹線であるJR羽越本線は、路線の状態から高速化は望めそうもないため新型高速車両の導入が不可欠。
・山形鉄道フラワー長井線も、快速の増発で山形新幹線へのアクセスを改善すべきだ。
・秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線は、100km近い長距離三セク路線を生かして目玉の観光列車を開発してほしい。