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タイトル |
文庫 文化大革命とモンゴル人ジェノサイド 下(ブンコ ブンカダイカクメイトモンゴルジンジェノサイド ゲ) |
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「…二十八種もの刑罰は凄惨すぎて日本語に翻訳するのも躊躇せざるを得ない。
何しろ、日本語にはない概念、日本語では置き換えられない暴虐の数々を
中国人たちは奔放にモンゴル人に対して行使していたのである。
…まさに、モンゴル民族が誕生して以来、初めて舐めさせられた苦難である」
(第4章より)
本書は約6000頁にのぼる中国政府の公文書と被害者報告書、
加害者側と犠牲者側の記録など、ほとんどが中国では未公開で研究者も
閲覧できない資料をもとに、封印された殺戮の全貌を検証した決定版である。
『ジェノサイドと文化大革命ーー内モンゴルの民族問題』改題。
第4章 倒されていくエリートたち
生き残った人たちの回想
中国政府の公文書が伝える大量虐殺の推進方法
被害者側と加害者側の記録
公文書が語るあるモンゴル人将校の殺害
内モンゴル軍区の加害者たち
師団長以上の座談会
第5章 ジェノサイドのコミューン
中国政府の公的な資料が伝える大量虐殺
大量虐殺の部分的停止と謀略的処理
自治区における政策の制定と伝達
四家堯人民公社の被害状況
四家堯人民公社におけるモンゴル人の粛清方法
被害を訴える陳情書と証明書
名誉にならない「名誉回復」
国際社会に訴えるべき人道に対する犯罪
自治区全体における被害状況の推算
終章 モンゴル人学生運動と「地方民族主義者」が語る中国文化大革命
大量虐殺の後史としての学生運動
近代史の曙は東から
おわりに/文庫版あとがき ジェノサイドの根源にある中華思想と「普通の中国人」
参考文献/事項索引/人名索引