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タイトル |
赤と青 ローマの教室でぼくらは(アカトアオ ローマノキョウシツデボクラハ) |
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小説家・詩人として活躍するマルコ・ロドリは、ローマ郊外の高校で国語教師として30年にわたって教鞭をとっている。決して恵まれた環境とは言えず、時にひどく過酷な教育現場。学習意欲が望めず、将来への展望を持てない生徒たち。近年増加しつつあるいじめ。学校をも蝕む麻薬問題。移民や差別、貧困、落第…。学校社会で起こる様々な問題に対し、作家ならではのすぐれた洞察力で時に温かく、時にきびしい眼差しを向ける。教育本来の理想と現実とのギャップに葛藤しつつも、生徒たちと心がふれあう瞬間を信じて奮闘する日々をつづった心温まるエッセイ集。