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タイトル |
吉本隆明全集35(ヨシモトタカアキゼンシュウダイサンジュウゴカン) |
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『思想のアンソロジー』は、ほんとうは吉本の著書というより、吉本選および解説としたほうがふさわしいものだ。詩のアンソロジーに馴染んでいるので、それになぞらえて思想のアンソロジーを作ってみたいとおもった。(中略)鬱然たる老物書きの夢は青春の夢のようにはかないものであった(中略)心にかかっている古代から近代までの思想に関与している記述を勝手気ままに択んで、気ままな解説や註をつけてそれを批評や批判に代えたかった。(『思想のアンソロジー』)。もちろん第九条の改悪に反対です。その理由は沢山数え上げられますが、敵味方百万人の単位の戦争の死者によって得られた宝だからというのが第一番の理由です。(中略)だれが見てもこの日本国はどん底のどんづまりです。私は好きなテレビで、芸にもなっていない芸人の食い物番組やお笑い番組から、政治になっていない政治家の馬鹿話まで視聴しながら、忍耐力を養い、深呼吸の仕方を訓練しようと努力したいと思っております。あっはっは。(「日本国憲法第9条アンケート」)。