なぜ私たちは体を自由に動かすことができるのでしょうか? それは骨と骨をつなぐ骨格筋の存在があるからです。脳からの指令により、筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、立ち上がる、歩く、物を持つといった複雑な動作が可能になるのです。その大切な骨格筋にはそれぞれの特徴があります。大きな筋肉、細長い筋肉、小さいけれどパワーを発揮する筋肉などなど。本書の目的は、ひとつひとつの筋肉の性格を知ることで効率よくトレーニングを行い、メリハリのある引き締まった肉体を造り上げることです。そして、メリハリのある体を作るために、本書は隣り合う2種類の筋肉を鍛えることを提案します。この方法により、より陰影のある立体的な筋肉美が完成するのです。
第1章 筋肉の仕組みと基礎知識
・筋肉の種類
・主な骨格筋の位置と呼称
・筋肉の始まりと終わり
第2章 メリハリのあるボディをつくる5つのポイント
・ヒップアップ 大臀筋+ハムストリング (ハムストリングの構造)
・足首・ふくらはぎ 腓腹筋+内側頭 (下腿三頭筋の構造)
・ウエスト 腹直筋+外腹斜筋
・二の腕 三角筋+上腕三頭筋(上腕三頭筋の構造)
・太腿 内転筋群(内転筋の構造)
第3章 たくましい筋肉美をつくる5つのポイント
・力こぶ 三角筋+上腕二頭筋
・胸 大胸筋+前鋸筋
・肩 僧帽筋+ローテータカフ
・Vシェイプ 広背筋+脊柱起立筋(脊柱起立筋の構造)
・腿 大腿四頭筋(大腿四頭筋の構造)
第4章そのほかのいろいろな筋肉
・腕、肩、胸の筋肉
腕とう骨筋、上腕筋、ローテーターカフ、僧帽筋上部、小胸筋
・腹、背の筋肉
胸鎖乳突筋、腰方形筋、頭板状筋、頭半棘筋
・下半身の筋肉
中・小臀筋、大腰筋、腸骨筋、大腿筋膜張筋、恥骨筋、薄筋、梨状筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、上・下双子筋、大腿方形筋
第5章 どうしたら筋肉は美しくなるのか
・筋肉が肥大するメカニズム
・「締まる」と「大きくなる」
・効果的な負荷
・筋肉の収縮とエネルギー
・筋肉の疲労とは?
・体脂肪を減らして、筋肉を大きくする
・トレーニングと食事
・ケガをしないための注意
・一週間のトレーニングメニュー