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タイトル |
縄文探検隊の記録(ジョウモンタンケンタイノキロク) |
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一万年も続いた縄文時代。日本列島に住んでいた祖先たちはどのような生活を送り、
どんな精神文化を築いていたのか。
日本の神々のルーツを縄文に求める作家と、
縄文は真の理想郷だったと断言する考古学者が、縄文世界を探検する。
遺跡・遺物から推測する縄文人の暮らし、空海の密教と縄文の神々との関係、
古代日本に渡来した人々の正体など、縄文研究の最先端を紹介。
縄文人が高度な知識と文明をもっていたことが解き明かされる。
<b>人類学者・中沢新一氏推薦!</b>
「日本の考古学は新しいステージに入っている。モノの実証研究の成果を土台に、
新しい心の科学としての考古学へと、進化をとげはじめている。
縄文人の心を内側から観察する。そのためには事実に根ざした想像力が必要だ。
作家のヴィジョンと考古学者の科学心の出会いを実現した本書によって、
考古学の進化は加速されるにちがいない。」
【目次より抜粋】
<b>まえがき 現代に息づく縄文 岡村道雄</b>
<b>第一章 日本人の食の源流</b>
石皿とすり石の謎/合理的だった縄文の寄せ鍋/釣りは非効率な食料調達技術 ほか
<b>第二章 住まいとコミュニティー</b>
定住を補佐したサケ/土蜘蛛とは竪穴住居の住人/日本の家族制度の原型 ほか
<b>第三章 翡翠の道をたどる</b>
激しい地殻変動の置き土産/ギブ・アンド・ギブの精神/情報をもたらす漂白の人々 ほか
<b>第四章 土偶と諏訪信仰</b>
女性を象徴した神像/縄文のビーナスと仮面の女神の意味/集落の拡大と消滅 ほか
<b>第五章 生命の木「クリ」</b>
クリは主要な食料/林業の起源/縄文人と共生的な関係を結ぶ ほか
<b>第六章 漆文化のルーツ</b>
日本列島の漆製品は世界最古/人間が管理しないと枯れてしまう/漆の技術はどこから? ほか
<b>第七章 天然の接着剤「アスファルト」</b>
アスファルトの産出地/説明できなくなった土偶破壊説/次々と明らかになる小さな謎 ほか
<b>第八章 縄文の神々</b>
空海が見ていた神の姿/弥生人は誰だったのか/遺伝子を使った考古学的アプローチ ほか
<b>あとがき 縄文小説宣言 夢枕 獏</b>
【著者略歴】
<b>夢枕 獏(ゆめまくら ばく)</b> 小説家。1951年、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年作家デビュー。
以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『陰陽師』などの人気シリーズ作品を発表。受賞歴多数。
<b>岡村道雄(おかむら みちお)</b> 考古学者。1948年、新潟県生まれ。奥松島縄文村歴史資料館名誉館長、奈良文化財研究所名誉研究員。
東北大学大学院史学専攻修了。宮城県東北歴