|
タイトル |
お金の流れで読み解くビートルズの栄光と挫折(オカネノナガレデヨミトクビートルズノエイコウトザセツ) |
|
☆☆☆今に通じる音楽ビジネスの原型はビートルズが作った☆☆☆
☆☆☆お金の面でも洗練されていたビートルズの意外な一面☆☆☆
【「好きなことで大儲けしたい」は、ビートルズが最初だった!?】
ビートルズが成功した原因は、
その優れた音楽性とアイドル性によるものと言われています。
しかし、彼らにはもう一つ優れた部分がありました。
それが現在にも通じる「稼ぐ技術」です。
博打性の高い音楽業界で「売れるため」「売れ続けるため」に、
彼らは、さまざまな音楽ビジネスのスキルを開発しました。
それらは当時の音楽市場に大変革をもたらし、現在の礎となっています。
【現代のそれをも凌ぐ! 高度な「お金儲け戦略」の数々】
たとえば、ファンクラブやミュージックビデオ(MV)によるプロモーションを
最初におこなったのは、じつはビートルズです。
一方、肝心のライブチケットはアルバムと同程度の金額に抑え、
青少年にも買えるようにし、若者たちの人気を爆発させます。
また、当時はシングルレコードの売り上げが収益の中心でしたが、
ビートルズはアルバムの商品価値を高め、
アルバムで収益を稼ぎ出すことに成功しました。
お陰で腰を据えて作詞作曲に励むことができたため、
今も世界中でビートルズサウンドが奏でられています。
【先駆者ゆえの失敗…「現代への教訓」となる】
その一方で、ビートルズは先駆者ゆえの失敗もあります。
たとえば、彼らは曲の版権を早く譲り渡してしまったために、
天文学的な印税の大半を受け取ることができませんでした。
また、イギリスの高い税金を逃れるために作った会社は、
経理の専門家がいなかったために、
胡散臭い連中に食い物にされてしまいます。
彼らの多大な成功と貴重な失敗は、そのまま「現代への教訓」となっています。
ビートルズファンはもちろん、好きなことで稼ぎたいという方や、
夢を持って日々を過ごしている方にとっても、「学び」となることが沢山あります。
ドキュメンタリー作品『ザ・ビートルズ:Get Back』が流行っている昨今、
ぜひ手に取って、彼らの名曲を聴きながら紐解いてみてください。
【もくじ】
第1章 「好きなことで稼げ」はビートルズに学べ
第2章 前例なき世界で稼ぐ「最強チーム」のつくり方
第3章 市場ごと巨大化させた「マネージメントの極意」
第4章 売れ続ける「ビジネス戦略」をどう築いたのか?
第5章 音楽業界の常識を打ち破った「収益化の革命」
第6章 世界制覇とブリティッシュ・インベンション
第7章 所得税95%! ビートルズを苦しめた税金問題
第8章 「意外な解散理由」急で巨額な収益は分裂しやすい