この本は、少し変わった鉱物図鑑です。見出しになっている66種類の鉱物は、鉱物学の分類に従って選ばれたわけでも、色ごとに集められたわけでもありません。ここに掲載されているのは、実は、ちょっと「へんな」鉱物たち。
これまでにも、写真が美しい鉱物図鑑は色々と目にしたことがあると思います。鉱物って、そのままの姿でとても美しいので、鉱物図鑑の写真は基本的にどれも美しいのです。
でも、そんな美しい鉱物たちにも、意外とツッコミどころがたくさんあったりします。例えば、高価な宝石と同じ成分なのに目立たないもの、鉱物っぽいのに実は鉱物でないもの、とても美しいのに変色したり壊れたりしやすいもの、不本意な名前をつけられたもの、毒のあるもの、などなど。
そんな鉱物たちの意外な素顔を知れば、これまではただ美しいだけだった鉱物が、もっと面白く奥深いものになるでしょう。
この図鑑は、次のような人に特におすすめです。
・以前から鉱物が好きで、すでに鉱物図鑑は持っているけど、きれいな写真だけでは満足できない知的好奇心いっぱいの人
・ちょうど鉱物に興味を持ちはじめたところで、きれいな写真も面白い鉱物の話もどちらも楽しみたい人
・意外な鉱物のネタを人に教えてあげたいと思っている人
本書を手にしてくださったあなたに、鉱物の魅力が存分に伝わることを願っています。
【本書の内容】
第1章 ちょっと違うだけなのに…… 残念な石たち
第2章 この弱点さえなければ! おしい石たち
第3章 もっと内面を見て! 勘違いされがちな石たち
第4章 名前のせいで…… 誤解されがちな石たち
第5章 こう見えて私、石なんです 変わった姿の石たち
第6章 オレに近づくとヤケドするぜ 危険な石たち
第7章 どれも本当の私です 変身する石たち