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本書では、気鋭の教育学者・井藤元と苫野一徳が注目する国内の個性豊かな4つの小中学校を紹介する。
・北九州子どもの村小学校・中学校(福岡県)
・伊那市立伊那小学校(長野県)
・三河サドベリースクール・シードーム(愛知県)
・横浜シュタイナー学園(神奈川県)
各学校から1名の先生にナビゲーターを招き、インタビュー進行を小木曽由佳が行い、その上で井藤・苫野が切り込む。問いをぶつけ合いながら、各学校で大切にされる価値をすくい取り、生きたまま読者の前に誘い出す。
これらの学校は、いずれも子どもの個性を何より重んじ、独自の教育理念に基づきながら、特色ある教育実践を行っている。「自由」「対等」「対話」「子ども主導」「自(おの)ずから」などなど、共通するキーワードが散りばめられつつも、その日々の実践は、じつに多様である。
そこで本書では、ナビゲーター役の先生が日々子どもたちに向き合う中で大切にしている点、実感している魅力や葛藤について、たっぷりと語っていただき、最後に井藤・苫野が対談を通じて教育学的見地から4校の実践を振り返る。
「自分が経験してきた教育とは異なる教育の世界がある」
教師を目指す人、教育に関わる多くの方にそう感じていただき、教育観に磨きをかけていただくことを目指す一冊。
はじめに
第1章 サドベリースクール 世界一自由な学校
1.三河サドベリースクール・シードーム概要
2.サドベリー教育にかかわる
3.サドベリーの実践から学ぶ
第2章 きのくに子どもの村学園 プロジェクト中心のカリキュラム
1.北九州きのくに子どもの村小学校・中学校概要
2.きのくに子どもの村学園へのかかわり
3.きのくに子どもの村学園の実践から学ぶ
第3章 伊那小学校 通知表がない公立小学校
1.伊那市立伊那小学校概要
2.伊那3学校の教育へのかかわり
3.伊那小学校の実践から学ぶ
第4章 横浜シュタイナー学園 あらゆる教科に芸術を
1.横浜シュタイナー学園概要
2.シュタイナー教育の基本理念とカリキュラム
3.横浜シュタイナー学園の実践から学ぶ
第5章 教育観を磨くということ
1.教育観を疑う
2.不確実性と失敗への寛容さ
3.長期的な環境で子どもたちが過ごすこと
4.子どもを見守る大人たちの対話の場
5.子どもと大人の対等性と非対称性
6.各学校の教員養成について
7.自由について
おわりに