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タイトル |
科学普及活動家ルイ・フィギエ(カガクフキュウカツドウイエルイフィギエ) |
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遍く人に科学を届ける
科学への世間一般の期待が急激に高まった19世紀半ば、日進月歩の科学技術を平明に説く「科学普及活動家」が誕生した。その第一人者ルイ・フィギエは、写真技術の普及に努めて名声を勝ち得たあと、死後の世界を科学的に説明しようと試みる。正しい科学を伝えようとした彼は、なぜ非科学的な言説に魅了されたのか? 科学の「正しさ」をめぐる言説に隠された欲望を炙り出す。
序
第1部 黎明期の写真と駆け出しの科学普及活動家
第1章 パノラマ、ディオラマ、ダゲレオタイプーー写真の誕生を求めたフランス社会
第2章 写真の公式発表ーーアラゴの演説とその影響
第3章 若きフィギエの挑戦ーー写真史の枠組みを作った著述家
第4章 フランス初の写真専門誌ーー『ラ・リュミエール』の功罪
第2部 本格化する写真の普及ーーフィギエとその他の著述家たち
第1章 写真と大衆ーー1855年の万国博覧会と写真
第2章 1859年のサロンと写真ーー科学、そして芸術としての写真
第3章 消えゆく画像への抵抗ーー写真の技術改良と心霊写真の流行に至るまで
第3部 科学の周縁へのフィギエのまなざし
第1章 超自然への関心ーー1860年代から抱かれていた興味
第2章 死後の魂をめぐる問題ーー人々の心を救うための科学
第3章 降霊術への批判、天文学への信頼ーー科学普及活動家として維持された一貫性
結び
註
参考文献
図版出典一覧
あとがき