|
タイトル |
断頭台/疫病(ダントウダイ エキビョウ) |
|
過去から甦る怪奇と幻想の淵
異常心理ミステリー傑作集ここに復刊
過去より甦る怪奇と幻想の淵。
彼らはその境目を歩み、やがて呑みこまれていくーー。
死刑執行人サンソンの役を与えられた売れない役者が、役にとり憑かれ、やがて自分を失っていく「断頭台」。
古代マヤの短剣に魅かれる男がその理由を知る「ノスタルジア」。
さらに女神アフロディーテの求愛を無視し、娼婦の少女に恋をしたゆえに苛烈な神罰を下される天才彫刻家の物語「疫病」のほか、
日本探偵作家クラブの犯人当て企画のために書かれた「獅子」や単行本未収録の「暴君ネロ」といった、古代ローマに材を取った作品も収録。
憎しみだけが惨劇を起こすのではない。
ときには純愛や慈愛が引き金となるのだ。
妖しい輝きを閉じ込めた、珠玉の異常心理ミステリー集。
【収録内容】
「断頭台」(「宝石」1959年2月号)
「女雛」(「宝石」1963年3月号)
「ノスタルジア」(「推理文学」4号/1970年10月)
「短剣」(「推理ストーリー」1965年12月号)
「天使」(「宝石」1962年5月号)
「暗い独房」(「宝石」1960年3月号)
「獅子」(「宝石」1957年11月号)
「暴君ネロ」(「別冊宝石」1959年8月号)
「疫病」(「宝石」1964年4月号)
『断頭台』巻末対談・山村正夫VS森村誠一