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タイトル |
深黄泉 怪談社禁忌録(フカヨミ カイダンシャキンキロク) |
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「霊現象?ほとんど気のせい。
でも1%はマジでやばい」
著者の脳、爆発。
まず疑え、裏を読め、真の恐怖はそこから始まる。
霊は存在するーーそんな前提を鼻息で吹き飛ばし、怪現象を軽やかに調査分析、それでも拭えぬ恐怖を炙り出す異端怪談集。
・商店街のアーケードの上を歩く目のない老婆。かつて死傷者の出た火事と関係があると睨むが、真相は…「鉄骨の老婆」
・山奥の民宿で3人の若者を襲う悪夢と頭痛。高山病を疑うがある共通の幻覚が…「頭痛の理由」
・仏壇の水が減るのはご先祖さまが飲んだからと言う幼子。母は単なる蒸発現象だと思うが…「ご先祖さまがいる」
・借金取りに追われる友人をアパートに匿った日から起こる怪現象。怪異発生のトリガーは意外なところに…「サイクル」
一見ひねくれているが、軽妙な語り口の裏を深読みすれば、最後はあなたもぞっとするはず。