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タイトル |
英雄の神話的諸相(エイユウノシンワテキショソウ) |
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『アーサー王神話大事典』や『中世の祝祭』などの著書で知られるフィリップ・ヴァルテール氏が、インド=ヨーロッパ神話およびユーラシア神話の観点から見た「英雄」の神話的諸相に関する9編の論考をまとめた独創的な論文集。
本書は「英雄」の生涯をたどっており、懐胎・誕生から、待ち受ける通過儀礼としての試練、最期と死後の行方に至るまでの9段階が、さまざまな実例とともに分析されている。ギリシア神話のヘラクレス、シャルルマーニュとアーサー王、ヨーロッパの3人の英雄(ローラン、トリスタン、ペルスヴァル)、太陽の属性を備えたケルトの神ルグ、日本の英雄ヤマトタケルなどが取り上げられている。
第1章 自然の掟に反した英雄の懐胎
第2章 火による英雄の生成
第3章 誕生した英雄を待つ試練
第4章 英雄の通過儀礼
第5章 英雄の武勇伝
第6章 ヨーロッパの3人の英雄の挑戦
第7章 暦の中の太陽英雄
第8章 英雄の死と変容
第9章 英雄の死後の住処