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タイトル |
芸術のリノベーション(ゲイジュツノリノベーション) |
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批評は作品を何度でも新しい姿に生まれ変わらせる。シューベルトの歌曲集『冬の旅』の一曲「菩提樹」の歌詞解釈と受容史、ツェムリンスキー《侏儒(こびと)》、リヒャルト・シュトラウス《影のない女》、細川俊夫《班女》などのオペラ作品の成立史や最新の演出解釈、ヴィルヘルム・ゲナツィーノの小説『そんな日の雨傘に』における「浮浪者」のモティーフ分析、「食べること」の映画史的分析など、19世紀から21世紀に渡ってつくられた多彩な芸術作品を、現代の批評的視点から紹介する。
『菩提樹』変貌
ヴィルヘルム・ゲナツィーノにおける〈浮浪者〉のモティーフについて
-『フランクフルト詩学講義』と『そんな日の雨傘に』を手がかりに
映画と食べること
自画像の変容
- ツェムリンスキーの歌劇《侏儒(こびと)》が成立するまで
現代オペラ演出における文化的参照の問題
-クリストフ・ロイ演出《影のない女》(二〇一一年)について
細川俊夫《班女》における実子の「絵」の役割
-フロレンティン・クレッパー演出および岩田達宗演出を通して