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タイトル |
農山村からの地方創生(ノウサンソンカラノチホウソウセイ) |
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小田切は研究者、尾原はジャーナリストが日々農山村の地域と人々を訪ね、インタビューや調査し彼らと議論した。本書は、政策レベルでの地方創生の動きを、全面的に否定することも、逆に無条件で賛美することもしません。農山村の現場における、地域づくりの動きとの関係でそれを評価し、地域のリアルな声を「農山村からの地方創生」のテーマでまとめた。
はしがき
第1章 農山村の歴史的位置─危機・再生・動揺─
(1)農山村における「失われた20年」
(2)「地方消滅論」の登場とその影響
(3)本書の課題─地域づくりの正念場の中で─
第2章 地方創生策の論点─地域づくりとの関係
(1)地方創生とその特徴
(2)地方創生と地域づくり─2つの論点─
第3章 新しいコミュニティづくり─農山村再生と「まち」─
(1)新しいコミュニティの実態─地域運営組織─
(2)地域運営組織の新たな特徴
(3)政策対応の実際─高知県の挑戦─
(4)地域運営組織をめぐる課題─行政の役割を中心に─
第4章 新しい仕事づくり─農山村再生と「しごと」
(1)新しい地域経済の原則
(2)再生可能エネルギーによる循環型経済─その問題点と展望─
第5章 新しい人材づくり─農山村再生と「ひと」─
(1)移住者
(2)地域リーダー
(3)住民全体の底げ上
(4)人材づくりのポイント─多様な組織の連携から─
第6章 地方創生に逆行する学校統合
(1)学校統合とその背景
(2)小中学校のさまざまな動き
(3)統合の論点─地域にとって学校とは、学校にって地域とはと─
第7章 JAからの地方創生とは
(1)地方創生と農協改革
(2)地域づくりに動くJA
終章 農山村からの地方創生─北風から太陽へ─