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タイトル |
植物油の政治経済学(ショクブツアブラノセイジケイザイガク) |
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現在の食生活を支える食料システムの形成には、農業や食文化だけでなく、むしろ、政府や国策会社、財閥や商社など大資本が大きく影響していた。現在の食生活に欠かせない植物油と大豆に注目し、日本の近代的食料システムの形成過程を政治経済的なアプローチにより解明する。
序章 資本主義的食料システムを考える
第1章 日本の近代的国家建設と製油産業の成立
ー19世紀〜第一次世界大戦期
第2章
油脂産業の発展と油粕・植物油の用途拡大
ー世界大戦戦間期を中心に
第3章
米国産大豆による製油産業の再建
ー戦中〜戦後再建期
第4章
食用油の需要拡大を促した構造
ー高度経済成長期を中心に
終章 資本主義による「食」の変容