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タイトル |
市場経済の世界史(シジョウケイザイノセカイシ) |
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ユーラシアにおける市場経済の展開を、中世に遡る超長期的スケールと、異なる地域・時代を包摂する統一的視座で捉え、成長から自壊に至るメカニズムを、気候変動や感染症ではなく市場内部の性質から解明。歴史を理解する枠組みを大胆に刷新し、近代と経済をめぐる数々の通説に挑む。
日本語版への序
はしがき
第1章 序 論
-- 経済学および歴史学における市場
1 市場とその歴史記述、そして従来の諸前提
2 市場の近代性に関して -- 近年の歴史研究の見解
3 市場への新たなアプローチ -- 本書〔の視点〕
4 市場経済の事例
第2章 中世初期の帝国における市場
-- 500〜1100年のイラク
1 経済発展の大まかな輪郭
2 社会反乱と、5世紀〜8世紀半ばにおける生産要素市場の成長
3 ダイナミックな生産要素市場と、8世紀後半〜10世紀に高まる社会的不平等
4 9〜11世紀に経済・政治・社会が受けた長期的影響
第3章 中世都市国家における市場
-- 1000〜1500年の中部および北イタリア
1 11〜13世紀の生産要素市場の出現
2 14世紀初頭〜15世紀半ばにおけるダイナミックな生産要素市場の組織・背景・
影響
3 変わりゆく市場の社会的背景 -- 15〜16世紀の権力と財産
4 経済、農業、そして人口への影響
第4章 中世後期から近代初期の公国群における市場
-- 1100〜1800年の低地諸国
1 12〜14世紀における生産要素市場の出現およびそれ以前の社会的背景
2 13〜15世紀における生産要素市場の出現
3 15世紀〜16世紀半ばにおけるダイナミックな生産要素市場の機能と影響
4 16世紀半ば〜17世紀におけるダイナミックな生産要素市場の影響
第5章 エピローグ 近代国家における市場
-- 1500〜2000年のイングランド、アメリカ合衆国、そして西ヨーロッパ
1 1500〜1800年のイングランドと北米植民地
2 1800〜1950年におけるイングランドの衰退とアメリカ合衆国の成長
3 1950年以降の、シンクロし、生産要素市場によって支配される西洋世界
第6章 結 論
-- 市場経済と、長期的な繁栄や平等、そして意思決定への幅広い参加との間
の根本的な不和
1 サイクル
2 サイクルとその特徴的な側面、そして長期的発展の理論
3 時間と空間のサイクル
注
訳者解説
参考文献
索 引