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タイトル |
古代ギリシアの宗教(コダイギリシアノシュウキョウ) |
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日常生活から哲学・文学・芸術、ポリスや王国の統治まで、ギリシア人の「文明」は実は宗教と切り離すことができない。神々や英雄に祭礼・祈りを捧げるなかで、人々は何を経験していたのか。人類学の知見や最新の考古資料も参照しながら、多様性に満ちた信仰の根幹をとらえた、第一人者による格好の案内。
序 文
第1章 なぜ啓示も受けずに信じるのか
-- ギリシア宗教の証拠
証 拠
神託による啓示
書物の役割
神話の語られる場
神話と宗教
神話の不安定さ
儀礼と信仰
啓示としての倫理的な直感 -- 神はいかにあるべきか
神々についてどこまで発言の自由があったのか
第2章 教会を持たない宗教
-- ギリシアにおける宗教的権威
民会における聖なる用務
男神官と女神官
ポリス宗教
ずっとそうだったのか
第3章 ギリシアの神々を分析する
匿名の集合としての「神々」、名前のある神々、添え名のある神々
ローカルな神々の体系パンテオンの限られた多様性
自然の力と神格化された抽象概念
オリュンポス系と地下クトン系
神々のさまざまな「権能」-- 構造主義的アプローチ
まとめ -- ギリシアの神々の体系パンテオン
第4章 英雄たちの力と性質
英雄たちの性質
英雄たちの力
第5章 屠殺、饗宴、交信コミュニケーション
供犠の二面性 -- 饗宴としての供犠、交信としての供犠
変種の迷宮 -- 標準的でない食餌供犠の諸形態
供犠と集団
屠殺が問題となるところ -- 屠殺供犠と「供犠」の統一性の問題
「生食」とその他の特殊ワイルドな儀礼
エンドノート -- 死者のための流血を伴う供犠
第6章 祝祭の経験
祝祭の筋書きプロット -- 神の到来
神の死または消失
神の結婚?
「新生活」と季節
現在における過去 -- 縁起論エティオロジー
都市は自らを祝い、若者を祝う
無秩序で無礼な祝祭
社会の反転
畏れと恐怖?
祝祭と役の割当
祝祭と歴史
第7章 ギリシア人の宗教的経験の多様性
場 所
社会的な立場
ジェンダー
特殊なニーズ -- アキレウス、ディオメデス、そして船乗り
「公的」宗教にみる多様性
私的な結社
秘 儀
誕生としての死 -- 来世への高い希望
呪縛と呪術
御意のままに
補 論
補論1 祭祀に関しての神への助言うかがい
補論2 新しい神を受け入れること
補論3 人間を崇拝すること、および神々の本性
補論4 地下系神格への供犠のタイプ?
補論5 英雄祭祀の初期の歴史
謝 辞
日本語版へのあとがき
訳者あとがき
註
参考文献
索 引