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タイトル |
初期キリスト教の宗教的背景 上巻(ショキキリストキョウノシュウキョウテキハイケイ ジョウカン) |
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キリスト教誕生当時における、周辺世界の宗教・哲学・習俗を詳説。
新約聖書を理解するには、同時代のギリシア・ローマ世界の宗教事情を知ることが不可欠である。当時の庶民がどのような宗教的日常を送り、宗教に何を期待していたか、史料を基に生き生きと描く。ドイツ語圏、英語圏で高い評価を得ている世界的名著、待望の翻訳。
【推薦のことば】廣石 望氏(立教大学文学部教授、日本聖書学研究所所長)
そうだったのか! のギリシア・ローマ宗教史
『新約聖書』はキリスト教信仰の基礎ですが、その諸文書はヘレニズム・ローマ時代の東地中海世界で生まれました。そこには今なお古代の宗教遺跡がたくさん残っています。最初にキリスト教のメッセージに接した人々は、パウロが「あらゆる点で最も信心深い人々」とアテネ人を呼ぶように(使徒17:22)、マルチな宗教文化の中で生きていました。犠牲を捧げ、死者を祀り、秘密の儀式を行い、神託を伺い、支配者を崇拝し、哲学を論じ、霊の世界に憧れる──。現代の多文化世界に似ていなくもない、当時の宗教世界への最良のガイド・ブック。それが、碩学クラウクの手による本書です。