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タイトル |
日本語文法史研究 5(ニホンゴブンポウシケンキュウゴ) |
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本書は、日本語文法史研究の発展を目指して編まれた論文集の第5号である。隔年刊行であるため、取り組みを始めてから10年になる。考察の対象とするテーマや時代、方法論の如何に関わらず、文法史を記述するとはどういうことか、という課題に自覚的であり続けている。研究論文10本の他、テーマ解説、文法史の名著、研究文献目録を収めている。
執筆者:青木博史、勝又隆、小柳智一、近藤要司、高山善行、竹内史郎、辻本桜介、仁科明、山口響史、吉井健、吉田永弘、渡辺由貴
はしがき
「動詞終止形+ト」を前件とし後件に引用動詞を持たない文の位置づけについて
吉井健
上代におけるミ語法と「動詞終止形+ト」節の構文構造
勝又隆
上代語の従属節、主文連体形・已然形節における主語標示
ーガ、ノ、無助詞における意味的、統語的な制限の検討ー
竹内史郎
述部内部の係り結びー連体形ニアリに係助詞が介入する場合ー
近藤要司
中古の「らむ」-体系変化と用法ー
仁科明
中古語における連体助詞的な複合辞「といふ」の諸用法
辻本桜介
短単位N-gram からみた『虎明本狂言集』と『天草版平家物語』の表現の特徴
渡辺由貴
近世期における受身文の東西差
山口響史
「動詞連用形+動詞」から「動詞連用形+テ+動詞」へ
ー「補助動詞」の歴史・再考ー
青木博史
機能語の資材ー昇格機能語化と複合機能語化ー
小柳智一
【テーマ解説】モダリティ
高山善行
【文法史の名著】小林賢次著『日本語条件表現史の研究』
吉田永弘
日本語文法史研究文献目録2018–2019
索引
執筆者紹介