|
タイトル |
植物の行動生態学(ショクブツノコウドウセイタイガク) |
|
植物がどのような生きものなのか、本当にご存知だろうか?
一度芽生えたらその場所から動けない植物たち。じっと耐えているのかと思いきや、周りの環境に応じて芽生えのタイミングを調節したり、周囲の植物と情報をやり取りして協力していたり……。
近年、植物たちの知られざる一面が次々と明らかにされてきています。本書は、新進気鋭の科学者たちが「植物はどのようにこの世界を認識しているのか?」「その時植物たちはどのようにふるまうのか?」といった植物の環境応答研究の最前線を初学者向けにまとめあげた渾身の一冊です。科学者らが植物に抱いた素朴な疑問やそれを解き明かすための巧みな実験方法など、研究の様子が垣間見ることができるのも本書の特徴です。
これから研究を始めようとしている学生はもちろんのこと、植物に興味を持っている様々な人にぜひとも手に取っていただきたい一冊となりました。「探求」の課題や自由研究のヒントにも。
・隣の個体と協力するか競争するか。その決め手は血縁度?
・つる植物は巻き付く相手を選んでいる!?
・匂いは植物の共通言語?
・植物の「目」と「脳」はどこにある?
・植物体内の情報伝達のしくみは?
・植物にも忘れられないことがある?
この本を読めばきっと植物を見る目が変わるはず!
種生物学シリーズの他の本も是非ご覧ください。
『花と動物の共進化をさぐる: 身近な野生植物に隠れていた新しい花の姿』
『エピジェネティクスの生態学』