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タイトル |
ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件(フシギトボクラハナニヲシタラヨイカノサツジンジケン) |
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長らく入手困難だった橋本治による幻の傑作が遂に復刊!!
僕、分ったんです。人を探るということは、実は、それと同じ分だけ、自分自身を探るということが必要なんだということに。
これが僕の探偵法、だったのです──
1980年代、東京ーー東大出のイラストレーター・田原高太郎が、鬼頭家で起こった殺人事件の謎を解く、橋本治による青春ミステリーの傑作!
仲俣暁生氏「では、これから私たちは「なにをしたらよい」のか。その答えは、十年の時を隔てたこの二つの「政治小説」のなかにすでに書き込まれている。」(解説 十年の時を隔てた二つの「政治小説」--『人工島戦記』と『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』より)
橋本治【はしもとおさむ】
1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。77年「桃尻娘」が小説現代新人賞佳作入選。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞受賞。2019年1月29日逝去。享年70。