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タイトル |
青いヌプキナの沼(アオイヌプキナノヌマ) |
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子どもたちに、この国で起こってきた歴史をちゃんと伝えるために。
かこさとしが、どうしても伝えたかった「アイヌの兄妹の物語」。
絵本作家として、児童文学者として人々の尊敬をあつめてきた、かこさとし先生。
かこ先生は、この日本のなかで理不尽な苦しみに耐えて暮らしてきた先人たちに心を寄せ続けてきました。
その中で生まれたのが本作で、北海道アイヌの人々の歴史を、現代の子どもたちに伝えようと書かれたものです。
過去の歴史に目をつぶらず、未来を担う子どもたちに、しっかりと知ってほしいと願って書かれた本作。
ヌプキナはアイヌ語で「すずらん」を意味します。
ヌプキナ咲く湖のほとりで暮らすアイヌ兄妹の悲しい物語。アイヌの歴史を知るために、ぜひ、ご家族で、学校でお読みください!
▼著者あとがき(抜粋)
強大な武器や圧倒的な経済力、悪どい策略によって、勝者は輝かしい歴史を書き上げます。しかし、反対にそれによって奪い取られ、追いはらわれ、閉じ込められた側には、わずかな口伝えしか残りません。そうした小さな伝説や名残の中から、ふと耳にした白いヌプキナ(すずらん)の花の物語は、涙のつらなりのように私には思えました。汚れた栄光で見失ってはならないものを、埋もれてはならないものを、この国の中で、この国の子供たちに知ってほしいと思ってまとめたのが、このお話です。
※本書は、1980年・偕成社刊『かこさとし語り絵本 青いヌプキナの沼』を再編集し、新装復刊するものです。