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タイトル |
河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録(カッパノカケバチョウトウキョウモノノケホウモンロク) |
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現代ーー。あやかし達だって、悩みながらも一生懸命、生きています。
■あらすじ
配置薬販売のニワトコ薬局No.1販売員の河野遥河(かわのはるか)は、容姿端麗、物腰柔らかで女性社員から大人気。
だが大きな秘密がある。それは真の姿が「河童」だということ。
河野の顧客はクーラーで冷え症になった雪女や、ゲームにハマりドライアイになった山神など、現代病に悩む「物の怪」。
河野は彼らに薬を届ける傍ら、悩みを聞いているのだが、口々に語られるのは人間との切なく悲しい過去でーー。
くすっと笑えて、じーんと考えさせられる、現代を生きるあやかし達の物語。
※懸場帖……かけばちょう。配置薬の販売員が持つ台帳のこと。薬を置いてもらっている顧客情報が書かれている。