●グラム染色が、「とりあえず広域抗菌薬」の思考を変える!
本書は、大学病院の感染制御部で活動する薬剤師が、グラム染色を活用した17の実症例をベースにレクチャー。グラム染色の見方(どのような形態が確認できるか、推定できる原因菌は何か)から、最も狭域スペクトルで、かつカバーすべき菌は外さない(つまり最適な)抗菌薬選択のノウハウまでを、惜しみなく、かつ論理立てて紹介しています。
学び始めの読者でも挫折することなく読了できるように、細菌名にはルビを振りました。また、症例内では、原因菌の候補をうまく推定できない場面にも言及。絞り込み切れずに残った複数の原因菌候補を前に、どのように抗菌スペクトルを最適化していくのかといった、実践的な記載も大切にしました。
グラム染色へ第一歩を踏み出し、抗菌薬の選択・提案に大きな自信をつけるために、ぜひ本書で学習を進めてみてはいかがでしょうか。