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タイトル |
ポストヒューマン 新しい人文学に向けて(ポストヒューマン アタラシイジンブガクニムケテ) |
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ポストヒューマン理論入門の決定版!
近年「思弁的実在論」と並んで盛んに論じられている〈ニュー・マテリアリズム〉の動向の震源地のひとつであり、ジュディス・バトラー以降のフェミニズム理論を牽引する世界的に著名な理論家、ロージ・ブライドッティの初邦訳書、待望の刊行。
「人新世」の時代において、そして、テクノロジーに媒介されたグローバル資本主義経済の時代において、人間たちはかつてと同じ「人間性」を保持しているとみなしうるのか?
ひるがえって、「人新世」の時代においてかつての「人間性」を保持することが望みえないのだとすれば、どのような新たな「人間性」をアファーマティヴな(=多様な他者に開かれた)ものとして思い描きうるのか?
かつて理想として思い描かれた近代・西洋・白人・男性的な人間像と、
それを支えてきた旧来の人文主義と人間中心主義に異議を突きつけ、
バイオテクノロジー、ロボット工学、軍事技術から、グローバル資本主義や環境問題にいたるまで「ポストヒューマン」の問題系について包括的に議論する。
現代における私たち人間の生について考察し、
新しい人文学(ヒューマニティーズ)のかたちを描き出す
幅広い射程を有する「ポストヒューマン」理論の最重要著作、待望の邦訳。
謝辞
序
第一章 ポスト人文主義──自己を越える生
反ヒューマニズム
人間の死、女性の脱構築
ポスト世俗的転回
ポストヒューマンの課題
批判的ポストヒューマニズム
第二章 ポスト人間中心主義──種を越える生
地球警報
動物への生成変化としてのポストヒューマン
代償的ヒューマニズム
地球への生成変化としてのポストヒューマン
機械への生成変化としてのポストヒューマン
非〈一〉の原理としての差異
結論
第三章 非人間的なもの──死を越える生
いくつかの死にかた
生政治を超えて
法医学的社会理論
現代の死ー政治について
死をめぐるポストヒューマン理論
ある主体の死
知覚不可能なものへの生成変化
結論──ポストヒューマンの倫理について
第四章 ポストヒューマン人文学───理論を越える生
不調和の制度的パターン
二一世紀の人文学
ポストヒューマン的批判理論
人文学の「適切」な主題は「人間」ではない
グローバルな「マルチ」ヴァーシティ
結論
ポストヒューマンな主体性
ポストヒューマンの倫理
アファーマティヴな政治
ポストヒューマン的な、あまりにも人間的な
訳注
訳者あとがき
参考文献
索引