藤原道長が栄華を極める前の時代、古代の名族はどう栄え、滅んでいったのか?
正史に残された知られざる平安貴族の人生
日本の正史である六国史に載せられた個人の伝記「薨卒伝(こうそつでん)」。
本書では藤原氏などの有名貴族からあまり知られていない人物まで、興味深い人物に関する薨卒伝を取り上げ、平安京に生きた面白い人々の実像に迫る。
出世より仙人に憧れた風変わりな藤原氏の官人、菅原道真より優秀だった祖父の功罪、天皇に寵愛されながらも政争に翻弄された内親王、そして後世の伝説に繋がる空海の知られざる最期など、出世だけではない官人たちの豊かな感性とともに、千年の時を経ても変わらない人間の本質を描き出す。
「光る君へ」時代考証を担当する倉本一宏氏の書籍。原文はすべて現代語訳を掲げ、詳細な系図も掲載。
この書籍に登場する37人の藤原氏、古代氏族、皇親氏族、僧たち
・藤原仲成 天皇の後継争いに巻き込まれた、藤原式家の官人の最期
・藤原継彦 出世より趣味を選んだ藤原京家の始祖・麻呂の子孫
・藤原真夏 官歴を消された藤原北家の官人が残したもの
・藤原三守 ひとりの天皇に尽くした藤原南家最後の大臣
・藤原友人 出世より仙人に憧れた?風変わりな貴族
・酒人内親王 天皇に寵愛されながらも政争に翻弄された内親王
・空海 後世の伝説へ繋がる六国史に書かれた空海の最期
・菅原清公 菅原道真より優秀だった?祖父の功罪
・高階石河 唯一の特技?美声を誇った長屋王の子孫
・安倍真勝 没落する名族の中で僅かな出世を遂げた安倍氏の官人…etc
発行:株式会社日本ビジネスプレス
発売:ワニブックス