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タイトル |
ルイス・ブニュエル【増補改訂版】(ルイスブニュエルゾウホカイテイバン) |
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危険な巨匠!
シュルレアリスムと邪悪なユーモア。ダリとの共作『アンダルシアの犬』で鮮烈にデビュー。作品ごとにスキャンダルとセンセーションを巻き起こした伝説の巨匠。過激な映像と仮借なき批評精神を貫いたその全貌を解明する。
芸術選奨文部科学大臣賞受賞作を増補改訂!
三十年の時間をかけて、今ようやく自分なりのルイス・ブニュエル論を纏め上げたわたしの心を横切るのは、この頑固さへの畏怖である。…ブニュエル論はブニュエルの頑固さへの言及をもって、ここに幕を閉じる。願わくば読者がこの書物を手にしたことを契機として、残酷にして韜晦に満ちた監督のフィルムにもう一度挑戦されることを! 皆殺しの天使に導かれるままにブニュエルの迷路に迷い、無限に続く悪夢のなかで、彼のフィルムにいささかなりとも接近できたという幻想の虜とならんことを!--本文「ブニュエルの頑固さ」より