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タイトル |
災害時の学童保育のブリコラージュ(サイガイジノガクドウホイクノブリコラージュ) |
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ブリコラージュとは、クロード・レヴィ=ストロースが提示した概念であり、「ありあわせのものを再構成することによって新しいものを創造する営み」のことを指す。本書では、危機対応学におけるこの概念の援用をもとに、当初の想定を超えた事態が生じた際に求められる即応的対応として、ありあわせのものや偶然すらも活かしていくブリコラージュの発想をもとに、「まびよっこりくらぶ」の実践を捉え直す。
なお、今回の能登半島震災において、現在進行形で私の行動や想いを支えているのものは、間違いなく「まびひょっこりクラブ」の実践である。
本書は、災害時の学童保育実践の記録と、その理論的解説の2部構成となっている。西日本豪雨による学童保育への影響や「まびひょっこりクラブ」の実践については第1〜2章から。また、災害時の学童保育実践をどのように取り組んだらいいのか、その方法の理解を深めるには、第3〜5章を。また各章には、コラムを配置し、できるだけ多様な当事者の声を反映させることを目指している。さらにコラムの中には、熊本地震や東日本大震災に関するものも含んでおり、水害に限定しない学童保育の危機管理に関する論稿を目指すしている
ぜひ本書をきっかけに各地で経験された災害時の学童保育実践が呼び起され、共有可能な記録が少しでも増えていくことを期待している。