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タイトル |
地域医療の未来(チイキイリョウノミライ) |
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在宅での介護サービスが実施されていく過程で、医療と介護の連携だけでは要介護の高齢者を支え切れず、生活支援も必要であることが明らかになってきた。そこで地域包括ケアシステムの拡充が急務となっている。本人の意思・選択や家族の心構えを尊重しながら、介護職や行政職などを含めた緊密な多職種連携による総合的な支援を行うというもので、個人・家族・社会の抱えるさまざまな健康問題に対し、周囲と協調しながら包括的・継続的に向き合うもので、とりわけ新たに専門医と位置付けられた「総合診療専門医」の果たす役割に大きな期待が寄せられている。
そこで本書は各界の第一人者による共同執筆で、総合診療医が地域医療に関わることで効果的な地域包括ケアシステムの構築に成功した事例と、他の地域での導入の可能性、今後の発展性等についての提言を集約!
『徹底研究「治験」と「臨床」』に続く医研シリーズの2点目。
第1章 〈北海道〉
家庭医/総合診療医による過疎地域の医療改革
ー寿都町立寿都診療所における地域包括ケアの実践と分析からー
第2章 〈沖縄県〉
離島の医療を守る
第3章 〈大阪府〉
都市部で地域包括ケアを展開する
第4章 〈福島県〉
福島県立医科大学医学部
地域・家庭医療学講座の多彩な取り組み
ー質の高いプライマリ・ヘルス・ケアの整備を目指してー
第5章 〈岡山県〉
地域で新たな役割を担う人材を育てる
第6章 〈茨城県〉
教育を軸にした大学ー地域連携と地域包括ケアへの貢献
第7章 〈三重県〉
地域を支え,地域に支えられる病院を目指して
第8章 〈福井県〉
住民・行政・医療の協働システムの構築
第9章 〈地域の薬剤師〉
地域で活躍する「かかりつけ薬剤師」の養成
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