|
タイトル |
豊かな音楽表現のためのリズムと拍子の基本原理(ユタカナオンガクヒョウゲンノタメノリズムトヒョウシノキホンゲンリ) |
|
ノート・グルーピングの源流をたどる!
名手の演奏から音楽表現のルールを導き出し、
リズムと表現の本質を考察したリュシー理論。
その歴史的/現代的意義を明らかにする。
マティス・リュシーは、「貴殿の基本原理は、理に適ったものであると共に
すばらしく実り多きものでもあります」(フランツ・リスト)、
「凡人の音楽の地平を曇らせていた大きな雲を晴らすことに見事に成功」
(ハンス・フォン・ビューロー)と絶賛された19世紀スイスの音楽理論家。
鋭い音楽的直感と豊かな観察力で名演奏家の実演から
音楽表現のルールを導き出し、リズムと表現の本質を考察しました。
そのリュシー理論の歴史的/現代的意義を
トルコの音楽学者/ピアニストが明らかにしたのが本書です。
「音楽的能力とは、調性・形式・拍子・リズムの
ささいな不規則性にも気づく鋭い感性と敏感さだ」
──マティス・リュシー
[訳者まえがき]ノート・グルーピングの源流をたどる
日本語版に寄せて
はじめに
マティス・リュシー略歴
第1章 表情豊かな演奏に関するリュシー理論の歴史的背景
第2章 リズムと表現に関するリュシー理論の基礎
第3章 演奏の基礎としてのリズムと拍子に関するリュシー理論
1 リズムと拍子の起源ー呼吸を手本として
2 音楽の拍子の性質
拍と拍子索引
拍子のアクセント
3 音楽のリズムの性質
グルーピングとしてのリズム
グルーピングの階層構造ーーインシーズとリズム
リズムのアクセントーーイクタス
リズムの分類
4 リズムの記譜法ーー「正しい拍子」の理論
第4章 表情豊かな演奏の要素
1 強弱変化
アクセンチュエーション
ニュアンス
2 テンポ変動
構造上のテンポのゆらぎ
人の心を動かすテンポのゆらぎ
第5章 リュシーとその後継者およびリズムと表現の理論における最近の発展とのつながり
付録/原注/訳注/参考文献/索引