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タイトル |
許永中独占インタビュー「血と闇と私」(キョエイチュウドクセンインタビューチトヤミトワタシ) |
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闇社会の本当のワルを明かそう!
これを語らずして死ねない!
昭和、平成、金と暴力、あの震撼経済事件の真相!語り尽くした8日間!
どこまでも、男でありたい
私は半生以上を、神に与えられた運命に従いひたすら懸命に生きてきた。そして、血と闇の中で、生き抜く知恵を学んだ。また私は力を持つために、暴力というものを意識してきた。暴力を真ん中に置き三六〇度、まんべんなく力を持ちたいと、思っていた。知力、体力だけではなく、暴力というものを否定せずにきた。(許永中)
私は、許永中から、なんとしても本音を引き出したいと思いつづけてきた。
実は、筆者は、彼の人脈のかなりの部分の大物たちと会い、取材し、それぞれを本としてまとめている。ただ、不思議なことに、その大物たちは、彼らの人生を時にざっくばらんに語りながらも、なぜか許永中のこととなると、重く口を閉ざして語ろうとはしなかった。それゆえに、その大物たちの全像を捕まえるためには、なんとしても許永中本人から直接に真相を聞き出すしかあるまいと思いつづけていたが、うまくいかなかった。
ところが、三年前、ひょっこり、日本の政界の元議員のひとりが、大下さんなら話を繋いでやるよ、と許永中との取材の実現に漕ぎつけてくれた。
筆者は、ようやく念願がかない、韓国のソウルに飛んだ。
許永中の行きつけのホテルで、カンヅメ状態のなかで一週間にわたって独占インタビューをすることができた。さらにのちに一回、韓国に渡り、話を聞くことができた。
在日として戦後日本の修羅場を闘いきった男の告白に筆者は深く耳を傾け続け、その凄まじい闘争劇は、初めて知ることが多かった。
もし、許永中の人生が明らかにされなかったら、戦後日本の闇の経済史、特にバブル期は謎のままであったろう。その意味では、許永中は毀誉褒貶激しい人物ではあるが、闇の主役たちについての実に貴重な告白である。(大下英治)
許永中と事件
・東急建設の神戸屏風谷事件
・同和の黒幕尾崎清光の殺殺害事件
・グリコ・森永事件
・「日本レース」の手形乱発事件
・山一抗争
・雅叙園観光騒動
・イトマン事件
・震撼、石橋産業事件
・中野太郎会長襲撃事件
・山口組若頭宅見勝射殺事件
編集部より:
取材交渉から本書上梓まで、延べ5年の歳月を費やした。許永中氏のその知られざる圧倒量の証言を衝撃と驚愕をもって受け入れ、編集作業を続けた。
許永中氏が関係しているのではないか、と噂された数々の震撼事件。その裏で繰り広げられた欲望渦巻く人間模様は、まさにタイトルでいう「血と闇」の世界だった。
日本の政財界と国家権力、そしてヤクザの世界の第一人者たちが繰り広げた金と名誉と暴力!。その裏側を見事に活写した許永中氏と大下英治氏の労に感謝したい。
プロローグ 大下英治
第一章 威光「部落解放同盟」
第二章 フィクサー大谷貴義
第三章 実業の世界へ
第四章 力対力のせめぎあい
第五章 フィクサーの器(うつわ)
第六章 さらなる野望
第七章 日本と韓国のブリッジビルダー
第八章 世にいうイトマン事件
第九章 震撼、石橋産業事件
第十章 どこまでも男でありたい