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タイトル |
外国にルーツをもつ子どもたちの学校生活とウェルビーイング(ガイコクニルーツヲモツコドモタチノガッコウセイカツトウェルビーイング) |
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多様化,グローバル化,労働人口の減少など産業構造の変化を背景に増加傾向にある「外国人児童」。地域によっては,複数名以上の児童生徒が1クラスにいる学校もあります。大きな問題を抱えずに日本の文化や社会に適応をする子どもたちもいれば,なじめない子もいます。彼らの学校での生活はどんな様子なのでしょうか。どんな教育や支援は行われているのでしょうか。
本書は,外国にルーツをもつ子どもたちや保護者などの大規模調査や描画検査,心理検査を通して,子どもたちのこころの内面に迫った本です。子どもたちは幸せなのでしょうか? 親は子どもたちにどんな未来を歩ませたいと考えているのでしょうか? どんな夢や希望を持っているのでしょうか?
多くの教職員や学校ボランティア,支援者たちに読んでもらいたい心理学からの提案です。
第1章 保護者の描く子どもの未来
松本真理子
第2章 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)にみる学校生活の満足感──心理学的質問紙から見えること
野村あすか
第3章 描画に見る学校生活の実際
森田美弥子
第4章 対人葛藤場面における解決方法から見えること
鈴木伸子
第5章 国際比較にみる子どもたちの主観的幸福感
坪井裕子
第6章 子どもたちの幸福感の国際比較:「文章完成法」から1
野村あすか
第6章 子どもたちの幸福感の国際比較:「文章完成法」から2
二宮有輝
第7章 スクールカウンセラーがみる子どもたちの日常
二宮有輝
第8章 子どもたちのの学校生活をささえるチーム支援
飯田順子・岡安朋子
第9章 本当に発達障害児だろうか?
島田直子
第10章 多文化を受け入れる教室を目指して
中谷素之
第11章 フィンランドに住む外国にルーツを持つ子どもたちと学校生活
坪井裕子・松本真理子
コラム:現地報告─フィンランドからコロナ禍におけるフィンランドの外国にルーツを持つ児童の学校生活と日常
竹形理佳