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しあわせの処方箋(Tips)〜イタリア人精神科医 パントー先生が考える〜(イタリアジンセイシンカイパントーセンセイガカンガエルシアワセノショホウセン) |
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私たちは皆、幸せになりたいと願っています。
しかし、異なる文化のレンズを通して観察すると、多くの理論家が最も普遍的な感情と考えている幸福でさえ、独自のニュアンスを持っていることに気づきます。
幸せは十人十色、つまり個人によります。
それと同時に住む文化によって、異なる可能性があるのではないかーー。
ある国(文化)の中で生きていると、それが「あたりまえ」となり、実は「世界的に見るとかなり変わっている」ということが、少なくありません。
いわゆる「カルチャーショック」ともいわれるものですが、日本は古くからその筆頭格ともいわれる国であり、その文化やそれにもとづく国民性について、かなりの研究がされてきました。
わかりやすい例でいえば、「本音と建前」「察する(空気を読む/暗黙の了解)」「周りと合わせる」「極端に人の目を気にする」などですが、優れた社会スキルとして機能している反面、日々診療(カウンセリング)をしていると、それらがしがらみとなり、心の不調となってしまっている日本人が多いことに気づかされます。
日々、日本で診療をしている、イタリアで生まれ育った精神科医が、カウンセリングを通じて見えてきた「日本人の心の特性」「日本文化の特有性」そして「日本社会で暮らしながら、どうすれば日本人はもっと幸せになれるのか」について、外国人・精神科医の視点からまとめた1冊。