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タイトル |
薬物治療を選ばなかった薬剤師がんサバイバー(ヤクブツチリョウヲエラバナカッタヤクザイシガンサバイバー) |
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療者が医療と
距離を置いてみたワケ
治療をせず精一杯楽しむ3年か/ハイリスクな治療をして得る5年か
難病をもって生まれ、30 歳で希少がん、そして余命宣告…
薬剤師=がん患者の著者がつづる正直に病気と向き合うスリリングな日々
〈本文より〉
人生のなかで意図せず起きた「病気」というイベントを過度に恐れる必要はない。どこに行きたいとか、何を食べたいとか、これまで当たり前に思っていたことも、医療の力を借りれば多少の制約はあれど、ある程度は実行可能だ。小児患者であろうと、高齢患者であろうと、病気を抱えた患者は皆、「今」を生きている。その患者本人が「今」をどう生きて「これから」をどのように過ごしたいかは、本人にしか決められないある種の生存権のようなものだ。
未来の前にやりたい今を
第1章 出口のないトンネルの入り口
1 胆道閉鎖症
2 どこにいたって薬剤師
3 底知れない涙
4 切っては閉じて、また開いて
5 その名は小腸がん。世にもめずらしい病気
第2章 治したい、治せない
1 始められない薬物療法
2 少女は学校より病院が楽しい
3 子どもの事情
4 背中を押したセカンドオピニオン 70
コラム 東日本大震災のあとで
第3章 私の生きる決断
1 腹膜転移
2 一撃
3 どう生きるかと、どう死ぬかは表裏一体
4 尊重される子どもの意思をさがして
第4章 動き出した声 医療者と患者・家族へのメッセージ
1 チューブたちよ!
2 自分ノート
3 サンドウイッチマンとの夜
4 死ぬまでにやりたいこと、私にしかできないこと
コラム AYAがん患者交流会に参加して
第5章 Pay it forward
1 病気と医療の距離感とは
2 闘うのではなく向き合うこと
3 夢を叶える 〜打つ手尽くしていざアメリカへ〜
4 「弱音吐いたらあかんで」
5 旅の途中
家族、友人、医療者の声を聞く
母からの手紙
今と未来がつながっていく